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鷲見友佑 2016年作品

題名:鯨(148シリーズ(珊瑚))、鮫(148シリーズ(珊瑚) 
作者:鷲見友佑
・武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科2年
・この作品はヘルメットの内装に注目したものだ。
ヘルメットの内装は、かなり魅力的な形をしている。私はそこに魅力を感じた。(鷲見友佑)
・最近の活動はTwitterで見てください!!おもしろいことしています。(鷲見友佑)

「ヘルメットの内装」をいっぱい使って、それを編んで繋げて、鯨と鮫の被り物を作り、それを実際に人が被って動いて作品になります。
人が被っている様子は、そばで見ると、その人が珊瑚の中に迷い込んでいるようですし、珊瑚の奥に見える目や唇が刺激的です。
遠くから見ると、鯨や鮫が泳いでいるように見えます。
又、被っている中の人からは、生い茂った珊瑚の隙間から外の街や人々の様子が視覚だけでなく、皮膚にまで伝わります。
その様相は、現代の入り組んだ都市空間に迷い込んでしまった私たちを思わせます。
ヘルメットの内装から出来た隙間だらけのビニール繊維の皮膚は、私たちが現代に感じる危うく不安なディテールを表して、秀逸です!
被った人は、外と内とのスカスカのもどかしい距離感から、無意識な感覚を呼び覚まして、思わぬ行動をします。それが、大変面白いですし、外の私たちも、その動きに思わず参加したくなります。
それと、小さな靴の作品を履いて歩く様子は深海の奇妙な魚が泳いでいるようでユーモラスです。

その被り物、中の人、外の人と空間の関係性の動きに、ブラックユーモアを漂わせています。傑作です!!
ただもっと、沢山被り物を造って会場を10体ぐらい泳いでいる姿を見たかったです。
これからが大変楽しみです!(藤澤伸太郎)

    
ビニールの網目を皮膚にして 鯨と鮫が空を泳ぐ 迷い込んだ珊瑚から見える都の網目の塔     
    

2016年11月11日

 

 

 

 

 

 

| oiai | 17:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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