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菊地美幸 2015年作品
題名:ゆかたかざり
作者:菊地美幸
・「注染染め」で染めた浴衣の布で「ゆかたかざり」を作り宣伝販売するプロジェクト
・愛知芸術大学 デザイン・工芸科デザイン専攻4年

浜松地方の高い技術で作られる「注染染め」の浴衣の布で「ゆかたかざり」を作りました。その宣伝販売を通して「注染染め」の美しさを知ってもらうプロジェクトです。

大変美しくスタイリッシュな作品です!
おそらく、作者は生まれ故郷の「注染染め」の浴衣を着たり見て育ったと思います。
その時の浴衣の美しい記憶を形にした優れた作品です。その思いが大変よく伝わってきます!
その記憶の断片のように、「ゆかたかざり」を小物にした方法は、文様が際立ってより美しく感じられます。
又、その小物を日常の生活にも使われるようにし、「注染染め」を広めたい作者の発想は大変いいです!
パネル、カタログ、マーク、テキスト、通販サイト等の表現も作者の熱意が現れています。

ただ、「ゆかたかざり」の小物の数や種類が足りません。もっと日常に使われる小物を開発して欲しかったです。
それと、展示方法も小さくまとまり過ぎです。
「ゆかたかざり」をもっと沢山使って風景のようにインスタレーションするか、壁面いっぱい使って「ゆかた」の文字をデザインするとか、展示方法にも、作者の熱意を表現して欲しかったです。

…実は、若い時浜松の「注染染め」の工場でバイトをしました。シルク印刷の版の技術(注染染めと同じ)を学ぶためです。
仕事は、与えられた図柄を大きなフィルムに墨で写し描いていくことです。そのフィルムを通して光りを当て布の版を作りました。
ある日、社長が僕に帯のデザインの仕事をくれました。(イラストレーターとして活動していました。)
デザインは、かなりサイケデリックでシュールな蝶や虫たちを連ねた図柄の帯にしました。
ちょっと斬新すぎかなと思いましたが松菱に商品として展示されて目立ったせいか評判が良かったです。多分、着こなしの出来る人か、水商売の人が買ったと思います(笑)…(藤澤伸太郎)


サイケな虫が連なる 模様を注ぎ染める 夜の河原浴衣姿を彩る花火と蚊の群れ


2016年6月6日















 
| oiai | 08:37 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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