Page: 1/1   
山本寛之 2015年作品
題名:untitled
作者:山本寛之
・作品の大きさ 4000×3600
・材質など   ポリプロピレン板   ボードマーカー ホワイト
・壁面に少しずつずれたパターンの繰り返しを描きました。(山本寛之)


会場の大きな壁面(4m×3.6m)いっぱいに、とてもシュールな壁紙を一面に貼った作品です。

おそらく作者の内に潜んでいたであろう虫のような、植物のような形が大変面白いし、素晴らしいです!!
作者の内なる夜の世界を柔らかな皮膚で包みこんだような形です。
真ん中の黒い曲線の管が外と交信しているようでいいです。
それが少しずつずれながら大量の虫かアメーバが画面いっぱいに蠢いているようです。優れた作品です!

ただ、作者もこの方法に慣れてしまって、安定して見えます。
たまたま、画面を逆さまに見た時、びっくり!!
その夜の虫が目を覚まして生き生きと動き始めました。
まるでヒラヒラ空を飛んでいるようにも見えます。
作者の無意識が目覚めて、見る人に飛び込んできます。
逆さまにしたこの形を、大画面に、2つ3つだけ巨大に描いて欲しかったです。
僕はこの形の中の世界に入いりたいし、この形が斬新で素晴らしいです!!
この形で現代の空間を驚きで満たして欲しいです。

又今度も、無意識に閃く形を見つけて、逆さまにしたりして、不安定に生き生きと思い切り大きく描いて欲しいです!!

…子供の頃、捕まえた黄金虫を逆さまに床に置くと、しばらく逆さまにバタバタもがいて、クルッとひっくり返ると勢いよく飛んで行ったのを思い出しました。カッコ良かったです!…(藤澤伸太郎)

 
   シムシムシムシム サカサマ二飛ンダ 虫

2015年11月17日



















 
| oiai | 18:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
小西宣生 2015年作品
題名:「ビューティーレディー」「ヘルスサン」「ロングトールヒメ」「ジャストマン」
作者:小西宣生
・変形キャンパス・油絵の具・クレパス・色鉛筆・鉛筆
・「いなさそうでいる人」そういう人って、けっこういると思います。
そういう人って一般には、カッコ悪いんですけど、興味深く、おもしろく、わりと賢く生活しているなって時々あこがれます。
もしかして、この絵は、そういう人を描いたのかなって思います。(小西宣生)


変形キャンパスに人物を描いた油絵(2m位)4点です。
大変狭い窮屈なスペースに人物が生き生きと描かれています。
特に「ヘルスサン」の腕立て伏せをしている人物の作品が大変ユーモラスで傑作です!
何度も腕立て伏せをやっても、その決めた形にピタッと止まる。その瞬間に彼は晴れ晴れしい気持ちになります。
この斜めTの字のスペースは、普段冴えない彼が唯一存在できるスペース→アイデンティティーを作者は作品化しています。
キャンパス自体を、そのスペースにしたことは、新鮮ですし、大変面白いです!
作者の人間への思いが新しい絵画を生み出しています。
その人物が狭い最小限のスペース(キャンバス)で輝く形を見事に呈示しています!!
又、服や飾りもの、顔や身体のディテールが実に独特で、普段は冴えないであろうその人物がかえってカッコ良く見えます。
作者のその人たちへの思いがディテールにも表現され素晴らしいです。

…早朝、佐鳴湖でジョギングしている中年のオッサンの汗をかいた姿が、カッコ良かったことを思い出しました…

「ロングトールヒメ」の着物姿もディテールが圧倒的で、力作です。
でも、ヘルスサンのキャンバスは、思わず自分も腕立て伏せをやってみたくなるスペースの力があります!!(藤澤伸太郎)


 汗汗になり 斜めTの字が決まる 朝


2015年11月9日  

尚、「ジャストマン」の写真は2014年作品に載せてあります。





















 
| oiai | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

Profile

Category

Entry

Comment

Archives

Search

Link

Mobile

qrcode

Recommend