金箔の背景には、9人の女性忍者が等身大に描かれています。
それには、大変圧倒されますし、顔を黒頭巾で隠し全身裸体をさらしている様は、刺激的で挑戦的です!
しかし、その裸体の表現は女性的というより、荒々しく力強いタッチで描かれて、女性たちの強い身体性が感じられます。
それぞれの女性が存在の在り方や生き方を模索した意欲的な大作です!。
現代の9人の若い女性をモデルにしています。
黒頭巾から見える目もとのその人の表情がとてもいいです!
絵は、古典的な表装ですが、作者はこれからの生きる絵画を模索しています。
これからが大変楽しみです!
是非、2つの展覧会見に行ってください!(藤澤伸太郎)
9枚の絵(各々が横90.3cm×縦180cm)からなります。五美大の展示では3枚の絵からなる三角柱3体という形式で展示し、女子美の卒業展示では9枚を横一面に並べた形式での展示になります。(高田絵美)・女子美術大学 芸術学部美術学科洋画専攻4年
【平成26年度 第38回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展】
2015年2月19日(木)〜3月1日(日)
参加大学
〈イベント〉
【女子美術大学 芸術学部卒業制作展 】
遠い星から来た隕石のようで大変面白いです!
特に石の表面のディテールがメッキの光沢で際立って格好いいですし、惑星のシュールな風景が見えてきます。
見た目、金属で出来た石を思わせ、重さと磁力を感じさせますが、同時に樹脂にメッキした造り物としての違和感が痛快です。
B級のSF映画に出てくるハリボテの隕石みたいにチープで遊びがあります。
傑作です!
庭石の模倣も立体のウォーホールみたいで、造形へのアンチテーゼで素晴らしいです。
これからも、模倣を、チープな造り物で楽しませてください。
是非、展覧会を見に行ってください!(藤澤伸太郎)
現在 東京藝術大学大学院美術研究科 博士後期課程彫刻専攻 在籍
GTS観光アートプロジェクト2011参加(花川戸公園/東京都台東区)
2013 「平成24年度東京藝術大学修了制作」展《大学買上げ》(東京藝術大学上野校/東京都台東区)
「SPRING BOARD 2013」(Ueno Break Station Gallery/東京都台東区)
東京ガンダムプロジェクト2013参加(お台場/東京都江東区)
2014 個展「川島大幸」展(ギャラリー現/東京都中央区)
「oiai美術」展(クリエート浜松/静岡県浜松市)('08,'12,'13)
「夏の芸術祭2014 次代を担う若手作家作品」展(日本橋三越/東京都中央区)
水辺から文化の里づくりvol.13 東海さるく アーティスト・イン・レジデンス(リバーパル五ヶ瀬川/宮崎県延岡市)
石彫の現況2015
2015年2月7日(土)〜3月22日(日)
10:00〜17:00(最終入館16:30まで)
月曜休館
入館無料
石彫に焦点を当てた展覧会です。
本展覧会に出品の私の作品は、石の表面についての作品です。石の持つ要素を表面だけに還元するため造園に使われている庭石を型取り、メッキ加工したものであり、石の表面を作品化しています。
2014-2015
FRP(石から型取り)、真空蒸着メッキ
h.80×w.130×d.120cm
静岡県立美術館ロダン館
02鈴木康広
2/3(火)〜3/1(日)
http://www.megururi.net/
静岡県立美術館のロダン館には、3度ほど訪れて、そのたびにロダンの地獄門などに圧倒されました。
そのロダンのいくつもの彫刻の上に、鈴木康広の「空気の人」がいくつも浮かび上がるという、なんとも刺激的な空間!是非見てみたいです!
ロダンの彫刻の圧倒的な存在感と、私たちと同じ空気を共有するというコンセプトの「空気の人」の空気のような存在との対比が大変面白そうです。
新作の「脳の人」などの展示も楽しみです!(藤澤伸太郎)
Photo: Masako Nakagawa
- 1979年
- 静岡県浜松市生まれ
- 2001年
- 東京造形大学デザイン学科卒業
東京都在住 - 2010年
- 瀬戸内国際芸術祭2010/香川
- 2011年
- 第4回モスクワビエンナーレ/モスクワ
- 2014年
- ミッション[宇宙×芸術]−コスモロジーを超えて
東京都現代美術館/東京 - 2014年
- 鈴木康広「近所の地球」水戸芸術館現代美術センター/茨城
- 2014年
- 鈴木康広「見立て」の実験室 金沢21世紀美術館/石川
鈴木の軽妙で、驚きに満ちた作風は、他ジャンルの表現者からも高い評価を得ている。発想の源は、思い立ったら書きこむアイデア帳。膨大なノートの山を見ていると、作品化されているのは、まだまだ、ほんの一部にすぎないことに気づかされる。デザイン科出身という出自からも、他の現代作家とは、毛色が異なる。良い意味で美術史の固定観念にまったくしばられていない、と言おうか。その彼が、今回、近代彫刻の祖と呼ばれるロダンの彫刻とどう対峙するのか。出来上がる空間が楽しみである。(静岡県立美術館 川谷承子)
《空気の人》2007年 Photo: 関口尚志 / amanagroup
静岡といえば「鈴木」の姓が日本一多く、気候から人の気質まで総じて「ふつう」と言われています。美大に入ったばかりの頃、創作活動への理解が浅く、クリエーターとして生きていく上で「鈴木」は不利だと思っていました。その後、作品制作を通して、日常に潜む人間の共通感覚を掘り起こす活動を続けてきました。現在、「鈴木」という苗字をまとい、18歳まで静岡の地で呼吸してきた「ふつう」の感覚が、自分の創作の源を成しているように感じています。
今回、めぐるりアートへの参加が決まり、静岡県立美術館のロダン館と再会しました。人間の肉体を強く意識させながら内的な人間像を追究したロダンの彫刻。僕はロダン館をめぐるうちに、その空間に《空気の人》が見えてしまいました。異質な2つの像が居合わせることで何が見えてくるのか。あの日、見えてしまったものを探し当てるような感覚で、ロダン館と対話したいと思っています。
(鈴木康広)
静岡県立美術館
2月3日(火) 〜 3月1日(日) 10:00〜17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜日(ただし富士山の日2月23日は開館)
ロダン館は、収蔵作品展観覧料が必要(一般300円、大学生以下・70歳以上無料)
〒422-8002 静岡市駿河区谷田53-2 TEL:054-263-5755 FAX:054-263-5742
http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/
静岡県立美術館は、静岡市南部、「日本平」付近の小高い丘の上にあります。丘を登るプロムナードにはケヤキと桜の並木がつづき、現代彫刻が点在して、皆様をお出迎えします。美術館の裏手からも散策路が続き、丘の上からは市街と富士山と南アルプスの眺望を楽しむこともできます。
⇒ 榊原 (08/16)