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原川朋子 2013年作品

題名:密かな欲
作者:原川朋子
・自分の中にある「心臓に触れてみたい」という猟奇的な欲を表現しました。

一度心臓を作ってみたかったので粘土で半立体の心臓を作りました。半立体なのは、触れてみたいと思ったきっかけが漫画で心臓に触れるシーンを見たのがきっかけだったので、漫画的要素をいれたかったからです。(原川朋子)

・静岡文化芸術大学デザイン学部メディア造形学科3年
 


粘土で作った心臓が漫画のコマから立体的に飛び出している作品です。

異次元から飛び出したような立体的な板看板に見えてきました…
心臓を売買する怪しげな店の看板?みたいです。
猟奇的なイメージですが、手作りの粘土の心臓を板ぺらにくっ付けたチープな表現が現代社会への風刺になっていますし、ブラックユーモアを感じます。

粘土で作った心臓に作者の手触りが伝わってきてゾクッとします。
どうしても心臓に触りたかった感触が表現されています。

グロテスクな生き物のような心臓の形が、密かな欲を表しています。
大変面白いです!
もっと幾つか作って欲しかったです。(藤澤伸太郎)




 


 

| oiai | 16:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
内田セロー 2013年作品
題名:「P10の人」
作者:内田セロー
・この作品は油絵で10号キャンバスに人を描いたものです。これからも10号キャンバスにはたくさんの人を描いていきます。

10号キャンバスは僕にすごくあってる気がするのでがんばりたいです。(内田セロー)
・武蔵野美術大学 造形学部油絵学科油絵専攻2年


バレリーナを描いた10号の油絵です。
アクションペィンテングのようなマチエールが大変面白いです。
油絵の具の塊でバレリーナの人を造っているような表現がいいです。
バレリーナの肌をいろんな色による点々のマチエールとし、衣装の白を直線のマチエールしたコントラストが生きています。
特に白い衣装が印象的で美しいです!「P10の人」いっぱい見たいです。(藤澤伸太郎)




 
| oiai | 17:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
内田セロー 2013年作品
題名:「履歴」 
作者:内田セロー
・この作品はポリエステル紙に様々な形で色や傷をつけてそしてまたそれ等を消していく。しかしポリエステル紙というのは少しだけ色や傷が載る紙なのでそこにはなにかしらの行動があったと履歴のようなものを残してくれるそんな紙です。その繰り返し繰り返し作業をひたすらやった抽象的な作品です。

ポリエステル紙ではなく他にも布など様々な履歴をこれからも残していきたいです。(内田セロー)

・武蔵野美術大学 造形学部油絵学科油絵専攻2年


ポリエステル紙にアクリル絵の具で描き、そのポリエステル紙をいくつも吊り下げたり、円筒状にして立たせたりして、ライトで透かし見るインスタレーション作品です。
半透明のポリエステル紙に描かれた絵の筆跡、傷跡、絵の具の溜まりが光りで透けて浮かび上がり大変新鮮で美しいです。
作者がポリエステル紙とアクリル絵の具で楽しんでいる時間が、この空間に履歴として残っています。
特に大きなポリエステル紙の2つは傑作です!
半透明の画面を光りで透けて見ることで幻想的な空気感が生まれています。
ポリエステル紙に描くことが、素晴らしい手段になって作者の履歴が伝わってきます!
そのポリエステル紙に囲まれれば見る人もその履歴を体験出来ると思います。
これからも、どしどし意欲的な試み、期待してます!(藤澤伸太郎)











 
| oiai | 17:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
小笠原圭吾 個展
小笠原 圭吾 個展 「pop dot project」

pop dot projectは陶器でできたりんごをドットに見立て、りんごのドット柄を世界に広げるインスタレーション作品です。
ドット柄は点が複数あって初めて成り立つ柄です。
pop dot projectも作者1人の力では作品として成り立つことはなく、ドット柄の1部分を構成してもらう作品の参加者とのつながりがあって完成へと近づいていきます。
ドット柄が広まった結果、ドット柄を構成している参加者同士のつながりを感じていただくことを目的としています。
本展では、陶器のりんごと、2011年から活動をはじめ、これまでに作品の参加者によって持ち帰られたりんごの写真を展示します。
4月20日(日)には陶器のりんごを配るワークショップを行います。
どうぞご高覧ください。


小笠原圭吾くんが、東京の3331 Arts Chiyodaで個展を開きます。
作者はこの作品を2011年にoiai美術展に出品し、プロジェクトもその時から始めました。
陶器のりんごが人と人を繋げるツールになり、参加した人の記憶が写真のりんごになって、みんなの写真のりんごとドット柄になっていく様は、みんなで作るドット柄のインスタレーション!
大変面白いです。  
特に今回は、世界遺産になった富士山の頂上に100個の陶器のりんごをインスタレーションし、りんごのドット柄を作りました。(頂上まで運ぶのは、大変重かったと思います。)
それは、人と風景の記憶にも繋がっていきます。
何故か僕は、記憶の中の中田島砂丘にりんごのドットが重なって切なくなりました…
この陶器のりんごはツールとして、素晴らしいです!
是非、ワークショップに参加してみてください!(藤澤伸太郎)


会場:3331 Arts Chiyoda
   1F コミュニティスペース
   〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14
日時:2014年4月19日(土)〜4月20日(日)
   10:00〜19:00
   
| oiai | 12:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
安藤朝香 2013年作品
題名:こどものころの
作者:安藤朝香
・作品説明
傍にあるヘッドフォンで雨の日の録音を聞きながら絵本をめくります
・雨の音を聞き、絵本を見ながら、幼かった頃の自分を思い出してください。
今何か忘れているものありませんか。(安藤朝香)

・女子美術大学デザイン・工芸学科ヴィジュアルデザイン専攻1年


雨の音を聞きながら絵本を見る作品です。
不思議な絵本です。
最初のページ、住宅地の通りに動物たち、犀と象と鰐と…がいます。よく見ると雨つぶくらいの小さな子供が見えます。
次のページには、眩しい光りの情景に、とても小さな子供が光りから逃げていく姿が見えます。
幻想的な風景に仕掛けられた小さな子供。
その子供は、どしゃ降りの雨にびしょ濡れになって大きく見える子供だとわかります。
雨の音が小さくなったり、大きくなったりする姿なのか?
傘を差したお母さんと子供が一緒の絵もあります。
最後のページに雨雲を見ている小さな子供の後ろ姿。
一見ストーリーのない絵本ですが、
作者は、いくつかの雨の音とイメージを仕掛けて、見る人自身の子供のころの雨のストーリーを蘇らせようとしていますし、成功しています。

この作品による音と絵本の装置で、見る人自身が絵本を生み出すことになります。

実験的な作品表現が素晴らしいです!
又ワークショップでは、みんなに雨の子供のシールを配って(雨を降らせて)いました。
これからも実験的な作品に挑んでください!楽しみにしています。(藤澤伸太郎)












| oiai | 16:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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