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山下萌 2013年作品
題名:「踏み絵<現代>」 「牛骨と、」
作者:山下萌
・今、わたしの世界では禁忌を犯すことも、清らかに生きることも出来ない。
日々生きづらさを感じています。どこか恐ろしいものを感じていただけたら嬉しいです。(山下萌)

・武蔵野美術大学造形学部油絵学科1年

http://rxxxnce.tumblr.com/作品はworksのページで公開


「踏み絵〈現代〉」 
怖い作品です。
女性の白い裸体がたくさんの針で止められていて、その背中の下の隙間に蝶がいっぱい潜まれている立体作品です。
裸婦が壊れそうなくらい薄く作られ、見開いた眼にも針が刺さっていて、不安と痛さをいっそう誘います。
作者は童話のなかの人形にすることで自分の不安や生きずらさを客体化しています。
それによって、怖さと同時に愛おしさや儚さも感じさせます。
小品ですが、優れた作品です!今度はもっと大きな作品を造って欲しいです。

「牛骨と、」
牛の頭蓋骨を描いた油絵です。
頭蓋骨を描いているのに、画面全体が真っ赤で生きている生命力を感じます。同時に残酷な死も連想させる絵です。
赤が実に美しいです。
全体の赤の中で、歯と眼の窪みが浮かび上がっています。歯の生々しい生と眼の窪みの暗闇、対比が見事です。
大地の花のように飾られたほうずきと背景が生死の空間を構成しています。傑作です!(藤澤伸太郎)









| oiai | 10:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
菊池美幸 2013年作品
題名:雪月花
作者:菊地美幸
・雪、月、花のイメージを色彩構成で表現しました。(菊地美幸)

・愛知県立芸術大学美術学部デザイン専攻1年


雪、月、花を美しく表現しています。
花のデザインが素晴らしく、見る者の想像力を掻き立てる作品だと思います。              新作が楽しみです。(山本寛之)


雪と月と花、日本の季節の美しさをテーマにデザインした作品です。
日本の風景の幻想的な美しさが表現されて、素晴らしいです。
特に花のデザインが秀逸です!
画面から、溢れるほどの大輪の赤い花が欠けて花びらになって散り、大地の影になって朽ちて土になっていく…輝く生から影の死へとドラマチックな変化を大胆にデザインし見事です。
赤い土の影が切なさと無常感を感じさせます。

又、月光の微かな霞も巧みにデザインされて詩情を感じさせます。

これからも、もっともっと大胆な表現に挑戦して、スケールの大きいデザインを目指してください。
期待してます!(藤澤伸太郎)










| oiai | 11:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
太田悠輝子 2013年作品
題名:Sleeping Girls
作者:太田悠輝子
・女性4人と花のイラストレーションデザイン。デザイン4点。
・私は受験期の頃から曲線の造形美に強く惹かれていました。
曲線を書いてる時が私にとって無になれるし、想像が湧いてくる時でもあります。

今回の作品も、眠りをテーマに曲線をメインとして作品を作りました。(太田悠輝子)

・武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科1年


4人の女性が眠っている姿と花を描いたイラストレーションデザインです。
曲線で描いた4人の女性が素晴らしいです!
自由気ままに引かれた曲線が官能的で、4人の髪の毛や肉体が繋がって見えるのが面白いです。
安らかに眠っている女(ひと)、眠りながら片目を開けている女、涙を流している女、逆さまになった女、どんな夢を見ているのか?ちょっと怖いです。
百合の花や蔓で回りを絡ませて囲った構成が、女性たちが眠りの虜になりぐるぐる回りながら巡っているようです。
色彩も一見渋いですけど甘い薫りが満ちて、いいです!
作者は、独自の曲線による表現方法を持っています。
さらに実験的な表現をして突き抜けて欲しいです!
次の作品が楽しみです!(藤澤伸太郎)












| oiai | 09:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
高田絵美 2013年作品
題名:「西瓜」 「時代」  
作者:高田絵美
・西瓜と女性の100号油絵、少年と少年の忍者姿の油絵2点。
・女子美術大学美術学科洋画専攻3年


彼女は本当に『純粋』な作家だと思う。
高田さんの作品は一見すると古くさく、70年代の頃のような作品に見えるかもしれない。とても二十歳ぐらいの女性が描いたとは思えないぐらいである。
しかし、こんなにも自分の好きな世界観を純粋にストレートに表現出来る若者もいないように思える。やや偏見的な見方ではあるが『イマドキ』の若者は描く作品、創り出す作品においても『繕っている感』を感じる。いわゆる『オシャレ』な作品が多いように思える。見られる事を意識する事は大事ではあるが、純粋に作品を作れる事の方が大事なような気がする。それは自分にも言える事ではあるが。
そんな高田さんの作品はまだまだ荒削りの部分も多いが、素晴らしい作品を生み出してくれる可能性も多分に秘めている。次回作が楽しみである。(柏原崇之)


西瓜と女性が描かれた100号の油絵です。
70年代のアングラ芸術を思わせるイメージで、おどろおどろしくエキセントリックな絵ですが、視覚を惑わす遊びがあります。
女性の白い裸体から、真っ赤な血が滴り落ちている!と、一瞬思ってドキッとしましたが、それはポッカリ割れた西瓜の真っ赤な汁。
ブラックユーモアさえ感じました。
また広い背景を黒にして描かずに、渇いたペインテングで押し付けがましさを無くしています。見る人に距離を感じさせ、考える余裕を持たせています。
素晴らしい絵画造りです!

まだペインテングは、荒いですが、自分の絵画を試行錯誤して試みています。
その真摯な姿勢が大変いいです!
これからが楽しみです。(藤澤伸太郎)








| oiai | 13:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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