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小西宣生 2013年作品
題名:レディース
作者:小西宣生
・油絵30号 キャンバスにクレパス、色鉛筆、油絵の具、etc
・人間みたいなヒトがいて、服は踊って裂けています。
てんとう虫がどこかに向かって群れて行きます。
少数ですが、この作品を気に入ってくれています。
それは大変嬉しいことです。(小西宣生)
・インスタレーシヨン、油絵、テープ絵画、2011年11月浜松市美術館「生きている美術館」に作家として参加。


洋服が裂けて、てんとう虫が蠢く奇妙な作品ですが、オモシロイです。
不気味さはなく、踊っている様は滑稽で笑えます。
連作や新たな展開が楽しみです。(山本寛之)


なんとも奇妙で滑稽なキャラクターが描かれた油絵です。
人間のような生き物が踊りながら、服の裂け目から無数のてんとう虫を飛び散らしています。
服の裂け目から見える胴体には、無数のてんとう虫が、まるで群がるてんとう虫から出来た人間なのか?それとも、てんとう虫の群れが人間の着ぐるみを着ていたのか?踊っているうちに正体がばれたのか?
ゾクッとするブラックユーモアです!
クレパスと色鉛筆と油絵の具の重なりが、エキセントリックなイメージに渋みを感じさせ、そのバランス感覚が秀逸です。
彼の発想が今回はついに逆転し、実に哲学的なアイロニーになっています。
このチープな表現と相まって、小西式スタイルが完成しつつあります。
優れたイラスト表現の快作です!
これからが楽しみです。(藤澤伸太郎)








 
| oiai | 12:49 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
堀内知之 2013年作品
題名:scratch
作者:堀内知之
・100号オイルペインティング
・油絵とキャンバスで遊びました。(堀内知之)
・オイルペインティング、ドローイング


黒く塗った画面を引っ掻くことによってできる黒い線の盛り上がりや残る線の輪郭が臨場感を醸し出していました。作者の行為を鑑賞者も追体験することができる作品だと思います。(川島大幸)


100号の大きな画面におびただしい数の曲線が引かれた油絵です。
作者は大きな画面をカッター1本で削りきりました。
沢山の線をドローイングした小さな図を、黒く塗った100号の画面に拡大しトレースしました。
そして、余白の部分をカッターで削り取っていき黒い線を残しました。
黒く太い線の間の狭い余白を思い切りキャンバスの布地まで削り掘り、盛り上がった黒い線を残しました。
その対比が痛快です!
極めて不安定な画面が、勢いよく引かれた黒い曲線のリズムとカッターで削った痕跡の動きが拮抗し、危うくバランスが取れています。
カッターで引っ掻き削っていく音が、スリリングで現代的なサスペンスを感じます。傑作です!(藤澤伸太郎)






| oiai | 21:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
川島大幸 2013年作品
題名:inside-outside blue and green
作者:川島大幸
・御影石、ネオン管 
・物質と映り込みという現象の問題を作品化することを試みました。(川島大幸)
 
東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程彫刻専攻 在籍
ホームページ http://hiroyukikawashima.com/
 

今年の作品を見て、怖さのある不思議な経験をした、というのが正直な感想です。それが、とてもよかったです。
比べると、その前の、大理石の厚みの違いで、影の濃淡が変化している作品は、見て「わかって」しまう感じでした。
だけど、今年の作品は、「見る」ことよりも、なんか「体験する」とか「経験する」というもっと広い感じのもので、とても面白かったです。(水越雅人)
 

御影石と青色、緑色のネオン菅を組み合わせた立体作品です。
墓石にも使われる御影石でなめらかな曲面を造り、そこにネオン菅の青色と緑色の光を映り込ませ、見る位置を変えると形が揺らいで歪みます。
それが、とても面白いですし、美しいです。
大変固くて重い御影石をくりぬいた暗い窪みが吸い込まれそうで怖いです。
あの世の暗闇でポップな光と遊んでいるようで、その対比が絶妙ですし怖いです。
意欲的で優れた作品です。(藤澤伸太郎)









| oiai | 17:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
鈴木沙也子 2013年作品

題名:「朝は来ない」「scatterbrain」
作者:鈴木沙也子
・油絵200号、油絵100号

・「朝は来ない」絡まってほどけなくなって、真実が見えなくなる。

 「scatterbrain」圧縮されすぎて破裂して、跡形も残らない。(鈴木沙也子)

・武蔵野美術大学 造形学部油絵学科油絵専攻 卒業


人智を超えた力。天上から「すべて見てるんだぞ!」とでも言いたげな人間を監視する神のごとき眼。
作品の迫力に圧倒されました。(村松弘之)

目を引く作品だと思います。絵画と漫画との中間的な印象を受けます。作品に近寄ると平面的な作品であり、離れた場所から見ることで全体の色のうごめく様子が見えてきます。写真で見たりふと意識せずに目をとめたりした時に、画面全体の色のバランスの美しさがわかる作品だと感じました。(袴田竜太郎)


「朝は来ない」
油絵200号の大作です。
美しい色彩で幻想的に描かれていますが、恐ろしさといかがわしさを孕んで圧倒的に迫ってきます。
巨大な海蛇たちががんじがらめに絡まり合う様は、とめどない欲望が群がり絡まり合う姿に見えます。
極彩色の鱗が3D映像のように気味悪いほど綺麗ですし、その奥からじっと睨む赤い眼は私たちを見ています。
現代の欲望的世界の破滅を3D映像のように描いた啓示的表現が見事です。挑戦的な地獄絵図です!

「scatterbrain」も同様なテーマが表現され、眩惑的な3D映像が見事に描かれた傑作です!
このブログの東京五美術大学卒業制作展の欄を見てください。そちらにも記載。



















 

| oiai | 22:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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