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鈴木康広 2017年作品

題名:水平の人
作者:鈴木康広
・国内外でめざましい活躍!!!
「毎日デザイン賞」他、数々の賞を受賞した国際的アーティスト


腕枕で寝ている人が、空中に水平に浮いている作品です。
木彫で作られた小さな人間を目の高さに釣糸で吊してあります。
まるで、見えない水面に人がゆらゆら浮いているようです。

相変わらず作者の発想は、意表を衝き大変面白いです。
広い展覧会場に目に見えない水面を出現させてしまうインスタレーションは素晴らしいです。
彼の企みは、会場にある沢山の作品も巻き込んで痛快です。
会場の床いっぱいに置かれた僕(藤澤)の作品「チラシ」の沢山の塊も海底に沈んだ溶岩のように見え幻想的な風景を演出してくれました。

私たち日常の視点にも、もう1つの別な見方を与えてくれます。
つまり、目に見えないものを想像させる楽しみです。
多忙な日々の作者の無意識が、空中にゆったりと漂う浮遊した自画像を表現しています。
作者の内なるリアリティーを感じさせて傑作です!!!

…佐鳴湖に散歩に行ったとき、大空が映る水面に沢山の葉っぱが浮いていました。
揺らぐ水面には真昼の光りが反射して、葉っぱがチカチカ煌めいて、まあるい宇宙がまばたきをしていました。
幻想的な風景の出現に、しばらく時間を忘れて見惚れていました。…(藤澤伸太郎)


腕枕で寝る人 中空に浮く
はりぼてで出来た雑踏の街の上
水平にゆらゆら漂う

まどろむ湖の緑の葉
まひるの光りと影に
まあるい宇宙が
まばたきをする


2018年5月13日
 

| oiai | 11:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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