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袴田竜太郎 2017年作品

題名:須賀神社のエスキース
作者:袴田竜太郎
・絵画表現によるインスタレーション作品
・距離を感じやすい絵画での見る人との対話。(袴田竜太郎)
・多摩美術大学 絵画学科油画専攻卒業


壁面の大変高い位置に設置されています。
神社の風景を紅い色で描き、画面を複雑な曲線で切り取った平面作品です。
天と地の境界に浮かび上がったとても不思議で新鮮な作品です。

作者はoiai美術展で長年制作活動をしています。その作者が、oiai会場から生まれた斬新な表現を見せてくれました。見事です。
おそらく須賀神社風景は、作者の忘れられない記憶だと思います。その記憶の風景をこの会場空間を生かして具現化してくれました。

神社風景を鮮やかな紅い色でドロドロに厚塗りにして実に艶やかにしています。その過剰なマチエールの表現に対して、真ん中の背景をすっぽり切り取ってスカスカの空間にした対比的な方法が絵画の存在感を消し去り、作者の無意識のドローイングの痕跡だけを浮かび上がらせました。
ドローイングの快楽だけが残り、大空と大地が紅い細い木々で繋がっています。そこに建物と柱が重なっているのもいいです。
真ん中の抜けた空間が素晴らしいです!!

又、角度を変えて見ると濃い赤の毒々しい色に変化して、ドキッとします。

作者は、自分の作品を描くと言うよりoiai展を見る人との対話を長年楽しみながら、その接点から、今回は絶妙な距離(空間)を見つけました。
新しい現代作品です。傑作です!!

…この見上げる距離は、僕に自由に記憶を思い浮かばせ、その記憶に近づくことが出来ました。
ヨチヨチ歩きの幼少の僕は、ばぁーば(祖母)に連れられて近くの神社によくお詣りに行きました。
幼い僕は、鬱蒼とした神社が怖くて、いつも泣いたそうです。そんな幼子の僕をあやすために、ばぁーばは「いないいないばぁあー―」を何回もしたそうです。ばぁーばのふしくれだった指が木々の幹ようだったことははっきり覚えています…(藤澤伸太郎)


背景が切り取られた記憶  大空と大地が細い木々で繋がる 紅の向こうに抜ける快楽

いなくなったばぁーばいないいないばぁあ――――


2017年10月9日

 


 

| oiai | 07:52 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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