Entry: main  << >>
藤田卓見 2016年作品

「藤田卓見 2016年作品」
題名:ユーレイ
作者:藤田卓見
・壁面に1・03メートルの大きな印画紙にユーレイの写真、それをインスタレーションした作品
・多摩美術大学 グラフィックデザイン学科2年

夜の公園の街灯に照らされた糸杉の大きな写真です。
確かに、幽霊に見えます。
2つの明るいライトが幽霊の2つの光る目玉とピッタリ後ろの糸杉と重なって、恐ろしい顔が浮かび上がります。
更に良く見ると、糸杉の中にも、いろいろな小さい幽霊の顔がいくつも見えてきました。
現代的モダンな照明と古い自然とのそご【齟齬】感のある出会いから生まれた幽霊です。傑作です!!

大きな画面には、広大な暗闇が支配しています。
特に暗黒の大空がとても怖く感じられます。
その深い暗闇は、日常の明るい壁がくり抜かれた窓のようで、吸い込まれます。
吸い込まれた夜の公園に、幽霊が出現していました。
その画面は、写真と言うより作者が描いたホラー絵画のようです。

会場に、日常と異空間をインスタレーションした作品になっています。
写真の可能性が会場に新たな空間を造り出しています。
作者の「いたずら」が大変面白いです!
これからも、楽しませてください!!

…若い時見た夢です。自分の片手が少女の生白い手に変わり、その手を叫びながら必死に引き抜こうとしました。
部屋の壁がくり抜かれて、暗黒の空の向こうに、突然古いビルが浮かび上がりました。
それは、日常にくり抜かれた異空間の窓でした…(藤澤伸太郎)
  

真夜中の公園 糸杉の茂みに光る2つの目玉 浮かび上がる奇怪な顔顔顔

日常に切り抜かれた大きな覗き窓


2017年2月3日

 

 


 

| oiai | 12:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
Comment








Trackback

Profile

Category

Entry

Comment

Archives

Search

Link

Mobile

qrcode

Recommend