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瀧嶋三稀 2019年作品
題名:「投影」
作者:瀧嶋三稀  武蔵野美術大学 油絵専攻

いきなり私情を挟みますが
私も好きなアーティストに対して かわいい、かっこいい、すごい、等の感情で済めば
楽なのですが…

そこに更に
なりたいけどなれない、自分にないものを持ってる、とか
底の方まで考えて勝手に苦しくなることがあります。

好きなアイドルの「顔」になりたいけどなれない感情を客観的に描くっていうのが
新鮮で、おもしろいと思いました。

文:安藤朝香

 

この作品の素晴らしいところは、作者の感情に対しての向き合い方だと思います。

”好き”にとことん向き合い、"こうでなくてはならない”というところから解放されて

冷静に表現していると思います。

みなさんも”好きなものを好き”といえますか?

 

文:山本寛之

 

 

| oiai | 07:38 | comments(0) | - | - | - |
瀧嶋三稀 2018作品

題名:投影

氏名:瀧嶋三稀
・武蔵野美術大学 ・油絵学科
・作品の説明など
この作品は、私が好きなアイドルの顔が好きすぎて、そのアイドルの顔になりたいのになれないことへの不思議さから制作しようと思いました。
私が鏡に映った私の顔をみて私を描いているのですが、実際にキャンバスに描かれているのは私とは似ても似つかない顔です。
そして、大きいほうの絵の中で描かれている絵と外にあるもう一枚の絵はリンクしています。
余談ですが、作品について話す機会があった際、私は絵の中の私と全く同じ格好をして登場してみたりもしました。
・コメントなど
今回は今まで描いてきたものと違うことをしてみました。 今までの自分の思考を長く続けていくというか、このままの状態で成長を望むことが大変難しく感じたからです。
また、これまでは実際にキャンバスに向かう際に自分のガッツ任せになっている部分が大きく、パッと見たときの印象は強いかもしれないけれど、制作中、精神がどんどん削られていきこのスタイルを今後続けていったらいつか自殺してもおかしくないと思いました。
だから、長く続けていくためにもこれまで自分が強みにしてきたことを何か別のことに変換しよう と思って、これまで強みにしてきたガッツの強さを思考に変換しました。
何より、作品を作ると考えた途端やりたくてやっていることのはずなのにすごく辛くなって、積極的に取り組む姿勢がなあなあになってしまっていたけれど、実験と捉えることでだいぶ自分の中で身近な存在に変換することができたと実感しています。
自分の中で、今回の作品を様々なことへのスタートにしていこうと思います。(瀧嶋三稀)
今回は1つの画面に収まらないインスタレーション作品にしたのが大変面白いです。絵からアイドルの顔が私たちの日常空間に飛び込んで来ます!!!
しかも、その顔がシュールで傑作です!!!
以前から作者に言っていた多面的的な視点で表現したことが、今日的な視点の新しい表現になっていますし、大変面白いです!!楽しんで見れます。
顔がいっぱいあるのがいいです。飛び出した絵の顔が人造人間のアイドルが怖いですが、アンドロイドの深い悲しみが伝わってきます。
作者の「深い無意識」が表現された飛び出した絵の演劇的な表現が成功しています。この2つの画面の作品で作者は、自分の作った脚本で自らが演じて、アンドロイドのアイドルが誕生する物語を創作して楽しんでいます。
たがら、私たちもいろいろ感じて楽しめます!!
上部の白黒のアイドルの顔ももっと描いて欲しいです。
演技もまだ固いですから伸び伸びと…
自ら脚本を作って演じる方法は、私たち現代の世界に作者の無意識が突き付けられます。自分の絵を客観的に見た大変優れた作品です!!!(藤澤伸太郎)
あけてもくれてもくるおししいほど
あなたは愛するアイドルを
あしたもあさっても描きつづけた
ある日あなたは愛するアイドルになりきって
あからさまに自画像を描いた
あげくのはてに
あなたはアイドルになった自画像を
あなたの絵から持ち出した
あきらかに大きな目玉の機械仕掛け
アイドルそっくりの人造人間の自画像
アンドロイドの悲しみを
あなたは知った
2018年12月24日
| oiai | 17:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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