Page: 1/1   
山下萌 2013年作品
題名:「踏み絵<現代>」 「牛骨と、」
作者:山下萌
・今、わたしの世界では禁忌を犯すことも、清らかに生きることも出来ない。
日々生きづらさを感じています。どこか恐ろしいものを感じていただけたら嬉しいです。(山下萌)

・武蔵野美術大学造形学部油絵学科1年

http://rxxxnce.tumblr.com/作品はworksのページで公開


「踏み絵〈現代〉」 
怖い作品です。
女性の白い裸体がたくさんの針で止められていて、その背中の下の隙間に蝶がいっぱい潜まれている立体作品です。
裸婦が壊れそうなくらい薄く作られ、見開いた眼にも針が刺さっていて、不安と痛さをいっそう誘います。
作者は童話のなかの人形にすることで自分の不安や生きずらさを客体化しています。
それによって、怖さと同時に愛おしさや儚さも感じさせます。
小品ですが、優れた作品です!今度はもっと大きな作品を造って欲しいです。

「牛骨と、」
牛の頭蓋骨を描いた油絵です。
頭蓋骨を描いているのに、画面全体が真っ赤で生きている生命力を感じます。同時に残酷な死も連想させる絵です。
赤が実に美しいです。
全体の赤の中で、歯と眼の窪みが浮かび上がっています。歯の生々しい生と眼の窪みの暗闇、対比が見事です。
大地の花のように飾られたほうずきと背景が生死の空間を構成しています。傑作です!(藤澤伸太郎)









| oiai | 10:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

Profile

Category

Entry

Comment

Archives

Search

Link

Mobile

qrcode

Recommend