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鈴木亮平 2015年作品
題名:「景観 2015/07」他3点
作者:鈴木亮平
・多摩美術大学 大学院美術研究科絵画専攻在籍

「景観 2015/07」
白地に湖のような形のシルエットが描かれた油絵です。
しばらく見ていると、湖が反転して今度は青い島に見えてきました。
大変面白いです!
どこかで見たことの形にも感じられて、それもいいです。(既視感)
面白いのは、湖のなかに小さな島が在ることです。
あるいは、島の中に在る小さな湖です。
そこに、実際に行って探検したくなり、わくわくします。
大変優れた作品です。
ただ、表現方法が非常に丁寧に描かれて、そこに目がいきます。工芸的になっています。
もっと力を抜いてドローイングしてください。
多分、絵の具の溜まりが流れて出来た形だと思います。
この形が閃いたときの無意識の衝動がドローイングとして現れると、見る人も、そこに出現した島(湖)の瞬間に立ち会えます。(臨場感)
絵画が物としても存在感が出ます。

…二十代後半夏、沖ノ島ちぶり島に1週間滞在しました。そこは火山で出来た島で至るところ奇形な光景が見られ、まさに、シュールで混沌とした世界でした。(どろっと溶岩が溶けて島が出来た…)。
毎日、泳いで、潜ってサザエを取っていました。海の中は信じられないほどの美しさでした。
その島の一番高い山の頂上から絵を描きました。山には、馬が放牧されていました。
眼下には、海が広がり、大きな島が見えました。
昼頃になると海が白いもやに覆われて、白い広大な大地に巨体な湖が出現しました。
巨大な島が巨大な湖になって見えました。
それは、天上の湖のようで、美しいけど恐ろしかったです。(その時のスケッチはあります。)…(藤澤伸太郎)


友と素潜りした海に 火の島が浮かぶ 陽炎の地くらくら湖が現れる


2016年3月21日
















 
| oiai | 17:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
鈴木亮平 2014年作品
題名:「Work:2014-04 No.1」「Work:2014-06 No.2」
作者:鈴木亮平
・多摩美術大学 絵画学科油画専攻卒業 大学院美術研究科在籍

「Work:2014-04 No.1」
作者は実験的な試みをしています!
絵画としてではなく、物としてそこに存在させようとしています。
三枚の同じ大きさの細長いキャンバス、普通よりかなり薄くしてボードにしています。
3枚にすることで、絵としての中心が無くなり、イリュージョンが消えます。

表現方法は、初めは一枚の大きなキャンバスを寝かせて、油絵の具を大量に垂らして、おそらくキャンバスを傾けて絵の具の液体をなすがままにして、油絵の具の物質感を楽しんでいます。時間とともに油と顔料の粒が分離して、表面にミミズの模様がいっぱい出来、木目の波紋が浮かび上がって、それが大変面白いです!
ただ下の方の緑色のぼかしはイリュージョンが感じられて良くないです。
マチエールだけにしたら、もっと格好良かったです。
最後に、一枚の絵を細長い三枚の板にして、狭い視野で見させ、マチエールがより浮かび上がって見えて成功です!

しかし、作者の実験的な楽しみが、外に向かってもう一つ伝わりにくいです。
もっと大胆に徹底的に油絵の具の物質感を外に向けて伝えてください!
絵を描く材料として油絵の具があるのでなく、油絵の具の物質感が物(ボード)を生み、空間を生みだす、逆転の発想が大変面白いですから、思い切りやって、現代の空間にその物質感を投げ出して下さい!
これからが楽しみです。(藤澤伸太郎)

「Work:2014-06 No.2」
小さい作品です。背景の油絵の具の垂らした物質感が大変いいです。
緑色と紫色と油が微妙に分離して、マチエールが大変きれいです。
いくつも黒く描かれた「ハ」の模様は要らないと思います。
油絵の具の物質感が正方形のボードを生み出しています。惜しかったです!(藤澤伸太郎)














 
| oiai | 19:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
鈴木亮平 2013作品
題名:無題
作者:鈴木亮平
・油絵S100号(162×162)、油絵小品2点
・多摩美術大学 絵画学科油画専攻卒業 大学院美術研究科在籍

 
「無題」
油絵S100号(162×162)の大作です。
半透明で正体がわからない不気味な塊が描かれています。
透明な塊の中に何かゴツゴツした物があるようです。表面のゼラチン状は艶やかで綺麗ですが、奥に不穏なものを感じてグロテスクです。。
下の方に目玉のようなものが2つ見えます…不気味な生物なのか?深海生物の卵の巣なのか?
見れば見るほどミステリアスな物体です。
見る人の深層心理が試されているようです。
意欲的な実験作です!   
ただちょっとまとまり過ぎで一面的です。もっと大胆に突き放した表現にして、なんでもない塊にも見えるようにして欲しかったです。

「油絵2点」
こちらの油絵2点は小品ですが、僕はこちらの2点のほうが好きです。
特にヘンテコな形の作品のほうです。
床が陥没したようにも見えて、一見ユーモラスな形に見えますが、ちょっと怖くてドキッとします。
綺麗な白い床が変な形に陥没して、奥に土や緑の自然が露出したようにも見えます。
偶然出来たようなとりとめない形が際立って大変面白いです!
あるいは、犬の作りかけの工作にも見えてきました…大変面白いです!傑作です。 

感情移入しようとすると突き放されます。
この渇いた表現がとてもいいです。
赤と緑の深い色と細かい線がエネルギーを感じます。

作者はいろいろと実験作を試みて、画面と見る人と場との関係を見つけようとしています。
もっともっとその関係を楽しんでやってください。期待してます!(藤澤伸太郎)













 
| oiai | 18:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
東京五美術大学 連合卒業・修了制作展

題名:源泉
作者:鈴木亮平
作品詳細:キャンバス、油彩 162×162cm
・絵具本来の質やその差異を強調するため、作業を積み重ねても絵具が絵具でなくならない、イリュージョンが発生しないよう意識しています。(鈴木亮平)


東京五美術大学連合卒業修了制作展に、多摩美術大学絵画学科油画専攻4年の鈴木亮平くんが出品します。
S100号の大きな油絵です。
正方形のなかに、茫漠とした不定形な形らしきものが見えますが、定かでない画面を見ていると不安な気持ちに襲われます。
絵の表面に目を移すと、幾重にも重ねられた刷毛の跡や絵の具の垂れた形が見えます。
艶やかな表面には、会場の風景や見る人の影が映ります。
それが画面と会場の関係性を生み出しています。
作者は、絵の具の物質化を目指して、会場にただ在るだけの物にしようとしていますが、それが却って作者の無意識な空間を生み出していて、大変面白いです!また、そこに見る人の心理が映り出されます。
是非、会場で見てください!(藤澤伸太郎)






 

東京五美術大学連合卒業・修了制作展


開催日程:2014年02月20日(木)〜2014年03月02日(日)
10:00-18:00 *入場は17:30まで *2月25日(火)は休館

開催場所: 国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)

【参加大学】
多摩美術大学 / 女子美術大学 / 東京造形大学
日本大学芸術学部 / 武蔵野美術大学

【参加学科】
日本画 / 油絵 / 版画 / 彫刻

【講演会】
テーマ:「五美大展私考」
日時:2月24日(月)14:00-16:00
講師:安齊重男(多摩美術大学客員教授)
場所:国立新美術館3階講堂

| oiai | 14:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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