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堀内知之 2018年作品
題名:ボディ
作者:堀内知之
・去年迄、自動車の半分水没したボディを造っていましたが、今年は飛行機に挑戦しました。
・インスタレーション作家


翼の無い飛行機を広い床に置いたインスタレーション作品です。
よく見ると機体半分が水平に沈んで見えます。
飛行機の機体半分を水平に切り落としたボディです。
圧倒的な喪失感を受けます。
それゆえ失ったものの不完全な美しさが浮かび上がります。
首や腕が無いビーナスのトルソーが美しいように。
作者は何度も何度もドローイングを繰り返して、
飛行機の機体を造りました。
その機体は人間の身体を思わせる曲線を描いて美しいです。
床に置かれた翼の無い飛行機は、
その空間を幻想の世界に引きづり込みます。
日常との大胆な距離感が素晴らしい風景を生み出しています。
生死の間を彷徨う幽霊の飛行機が飛んでいます。
美しいですけど怖い作品です。

作者の今までの制作活動から大きく飛躍した傑作です!!!
これから10年はこの「不完全なボディ」シリーズを続けて欲しいです。
来年はどんなボディを幽霊にして見せてくれるか?
今からドキドキしています。(藤澤伸太郎)


翼の無い飛行機が
灰色の大空を飛ぶ

貴女が乗っていた美しい飛行機が
幽霊になった

消えてしまった飛行機のボディを
僕は何度も何度もなぞる

貴女と歩いた細長い道
曇り空の風の香り

翼の無い飛行機を僕は作る


2018年10月13日

 

| oiai | 19:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
堀内知之 2017年作品
題名:ボディ
作者:堀内知之
・ジャンル インスタレーション
・水没という状況からは、悲しみとユーモアを感じます。(堀内知之) 


黄色い自動車のボディの頭部だけを残して後は水平に下を消し去った形を、床にダイレクトに
置いたインスタレーション作品です。

この前年も作者は青い自動車のボディの頭部だけのインスタレーション作品を出品しました。

自動車の頭部だけを石粘度で造り(長さ30cmぐらい)綺麗にペイテングした立体です。
それは、車体が床に沈んでいるように見えます。
つまり、床が水面になり頭部だけが見える状態です。
目の前に見える黄色いボディをはるか頭上から見ているような錯覚に襲われます。
それは、その物との距離感が無くなる不思議な瞬間です。
自動車に乗っていた楽しい日々の喪失感をも表現しています。
又、ボディの形は作者が好きだった車体ですから、とても愛らしい形になっています。
そこには悲しみとユーモアを感じさせています。傑作です!!!

他の人の大切な物も聞いてみて表現して欲しいです。
例えば、ピアノの頭部だけとか、犬小屋の頭部だけとか…造ってみたら、より作品に広がりと
不変性が生まれます。(藤澤伸太郎)


はるか頭上から僕は見ていた たった今運転していた黄色の車体 頭部だけ残して消え失せた

あまたの車があふれる雑多な街でボディラインが美しいあなたを探し回ったあしたあさって

しがあさって


2018年2月20日

 

| oiai | 08:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
堀内知之 2016年作品

題名:untitled
作者:堀内知之
・粘土 アクリル絵具
・テレビで洪水のニュースを見ていた時、水面に浮かんだ不思議な形を見つけました。何かなと見ていると、半分水没した車の上の部分だと気付きました。その不思議な形を粘土で作りました。(堀内知之)
 

 

肩すかしされて負けた力士みたい。以外と気持ちいいかも。悔しいデス。(小西宣生)

 

 

自動車の頭部だけを切り取った形を粘土で立体にし、アクリル絵の具で真っ青に塗り、その薄く小さめな立体を床にぴったり吸い付くように置いたインスタレーション作品です。

一見「何だ、これは!」と理解不能なショックを与えますが、次の瞬間、忽然と「涯しない宙の詩」が浮かびました!
余分なものが削ぎ落とされた「コンセプト」そのものが形になっています。
見たことのない形のインスタレーション作品になっています。

作者は、洪水のニュースでヘリコプターから撮影された自動車の頭部だけが見えるテレビ画面から、何かを「気付き」作品化しました。
かつて、アンディ・ウォーホールは、当時の新聞紙面の色ズレした印刷の「マリリン・モンロー」を見てあの歴史的な作品を残しました…

この作品は、そこの床に存在しないはずなのに、空間の隙間から、突然と出現したように存在しています。
この唐突な違和感が素晴らしいです。傑作です!!
足元に涯しない宙の窓が空いたようです。
と、同時に現代の情報社会の「薄さ」を現しています。(藤澤伸太郎)


真っ青な自動車の頭を 薄く切り落とす 泥水の足元に空いた宙の窓


2016年10月16日

 


 

| oiai | 11:35 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
堀内知之 2015年作品
題名:メタリックパン
作者:堀内知之
・材料 食パン 油絵具 その他
・ジャンル インスタレーション
・食パンが金属に擬態しています。(堀内知之)


食パン60個をメタリック(銀色)に塗ってインスタレーションした作品です。

斬新です!!
メタリックパンから見た視点の表現が素晴らしいです。
人間の視点からでは気が付かないものを見せています。
食パンたちは、身体をメタリック(銀色)に塗って、8月の夜空に向かって並びました。
じっと宇宙を見ているメタリックパンたちの身体には、宇宙のディテールが刻まれていました。
そのディテールは、食パンが熱で焼いた時に付いた、下から天に向かって沸き上がる泡の模様です。
パンの身体には、宇宙の誕生の軌跡がありました。
作者は、パンの誕生と宇宙の誕生の類似性を発見しました!
その銀色に輝く泡のディテールを見事に作品化した大変優れた作品です。
メタリックパンたちの並んだ姿はユーモアも感じますし、実に生き生きと存在し、と同時に脆さ(死)さへ感じさせます。

ただ、インスタレーションは、上昇だけでなく、上に沸き上がって広がる形に並べたら、沸き上がる動きがもっと生かされたと思います。
壁面にまだ収まっていますから、例えば、壁から離すとか、斜めに傾けるとか、逆三角形に…収まらない方法を。

これからも、作者の「物」に対する偏愛を、物のディテールから新しい視点を見せてください。期待してます!!

…去年、僕も「新聞紙」という「物」を主役にしてアングラ演劇をしました。
出演者の人間はあくまでも黒子に徹しました。
すると、「新聞紙」という「物」は、主役として生き生きと動き、飛び散りました!
これも、oiaiだから出来た新しい視点だと思います。(藤澤伸太郎)


身体を銀色に塗って パンが並ぶ 八月の宇宙ジャズジャズ波が泡立つ


2016年1月4日






















 
| oiai | 20:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
堀内知之 2014年作品
題名:「活き餌」 「犬」
作者:堀内知之
作品説明:キャンバス 油絵の具 鉛筆
・作品を見てくれた方々、ありがとうございます。
「何だか解らないけど、面白いもの、気になるもの」を形にしたいな、と思い制作しています。
・オイルペインティング


「活き餌」
大きな画面(100号)の油絵です。真っ赤な油絵具を大きな刷毛で思い切り描いたアクションペィテングです。
絵の具が半乾きの内に、鉛筆で力一杯描き、絵の具にめり込んだ沢山の曲線が痛快です!
作者は、絵の具の物質感を生かすために、偶然生まれるマチエールを楽しんでいます。
赤い皮膚が、鋭い先で無数に傷つけられているようで怖いですし、サスペンス的な効果を生み出しています。皮膚感が現代的で優れています!
近くで見ると、臨場感が伝わってきて大変新鮮ですが、遠くから見ると、まだ絵におさまっています。
絵画から思い切って外して欲しいです。

「犬」の油絵は、小品ですが遠くから見たときは、犬がちょこんと立った姿がユーモアがありますし、そばで見ると、渦巻くような無数の線のへこみにギヨッとします。
そのギャップが面白いです。こちらの方がいいですが…
臨場感のあるマチエールが大変面白いですから、それを絵画におさめず、突き抜けた作品に!次を期待してます。(藤澤伸太郎)

















 
| oiai | 19:59 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
堀内知之 2013年作品
題名:scratch
作者:堀内知之
・100号オイルペインティング
・油絵とキャンバスで遊びました。(堀内知之)
・オイルペインティング、ドローイング


黒く塗った画面を引っ掻くことによってできる黒い線の盛り上がりや残る線の輪郭が臨場感を醸し出していました。作者の行為を鑑賞者も追体験することができる作品だと思います。(川島大幸)


100号の大きな画面におびただしい数の曲線が引かれた油絵です。
作者は大きな画面をカッター1本で削りきりました。
沢山の線をドローイングした小さな図を、黒く塗った100号の画面に拡大しトレースしました。
そして、余白の部分をカッターで削り取っていき黒い線を残しました。
黒く太い線の間の狭い余白を思い切りキャンバスの布地まで削り掘り、盛り上がった黒い線を残しました。
その対比が痛快です!
極めて不安定な画面が、勢いよく引かれた黒い曲線のリズムとカッターで削った痕跡の動きが拮抗し、危うくバランスが取れています。
カッターで引っ掻き削っていく音が、スリリングで現代的なサスペンスを感じます。傑作です!(藤澤伸太郎)






| oiai | 21:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
堀内知之 2012年作品
題名:チャック
作者:堀内知之

・P80号油絵2点
・線で女性を描きました。(文、堀内知之)
・オイルペイント


P80号の油絵が2点。
それぞれに等身大の女性が描かれています。
その女性は、背景の時空間に溶け込み、
蛍光色のリュックに姿を隠すように
存在を消しさろうとしています。
サスペンスを見ているような
スリリングな表現です。

暗い背景と影のような女性に対して、
ハレーションが起きそう
なリュックの蛍光色、
その違和感が謎でしたけど、
後から気が付いたのですが、
暗い街通りを歩く女性に一瞬のライトで
蛍光色のリュックが光って
浮かびあがる光景だとわかりました。
この絵にリアリティを感じました。

暗い地方の街に咲いた蛍光色のピンクの花は、
その女性のオシャレでもあるし、
危険を発信する光でもあります。

大胆に描かれた背景の太い刷毛のボーダーライン、
女性の野性的な曲線に対して、
リュックのチャックとのギャップが面白いです!
今日の危うい地方都市と
女性の関係を見事に描いた傑作です!
又、見る人にも、サスペンス的な謎解きを
体験させる魅力的な絵です。
これからますます期待できます。(文、藤澤)










| oiai | 23:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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