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小西宣生 2017年作品
題名:ちらりスーツ
作者:小西宣生
・作品の説明  変形キャンバスに油絵の具 クレパス 色鉛筆 鉛筆で描きました。
・いつもは横向きの人を描いていましたが、今回は正面で描きました。ちょっと酔った感じで。
うぃ〜す。(小西宣生)


作者が自分で作った大きな変形キャンバス(2mぐらい)に、油絵の具等で男性が描かれています。
男性はぼろぼろの服に肌や下着がはだけて、大変だらしのない姿ですが、何故かアバンギャルド
で格好良く見えます。
とことん破けたボロ服をキザにマンガチックに描いている姿は滑稽ですし、現代のエリート企業
マンの服を崩して皮肉くっています。

ただ、今回は徹底的に描いているので、息苦しさを感じます。
ある意味失敗作です。
前年作に比べて変形キャンバスがもうひとつ生きていません。
変形キャンバスを生かしたインスタレーションとしての面白さがありません。
おそらく作者は敢えて抑えてバランス良く描かずに、自分の描きたい面白いキャラクターに耐え
うる新しい変形キャンバスの形を、次に見つけようとしています。

幸い今現在(2018年4月)制作しています変形キャンバスは今までにはないダイナミックなものに
なっています。
今年の展示が楽しみです!!!

長年、作者の制作活動を見続けてきましたが、変形キャンバスに対する思いはことの他強いです。
彼は変形キャンバスを育てるために狭義な絵画的な視野にこだわらずに人物の服を描ききって、
よりスケール感のある変形キャンバスを見つけようとしています。

おそらく、oiai美術展のインスタレーションの空間がそうさせているし、変形キャンバスで会場
のインスタレーションを造りたいと言う強い思いを持っていると思います。

…スペインの抽象画家ミロは、最初はフランスのシュールレアリズムの影響を受けて空中に
びっしりと細かい模様が浮かぶシュールな作品を描いていました。
シュールにこだわった窮屈な絵でしたが、アメリカの小説家ヘミングウエイ(老人と海)と付き
合い初めてから、スケール感の在る大胆な抽象を描くようになりました。
ヘミングウエイの身体を通して表現する文学に影響されて、視覚的な絵画から身体的な表現を
する圧倒的な抽象画家になりました…(藤澤伸太郎)


海の老人と出会ったミロ
おしよせる波に描いた
おおきな星の形


サツキ晴れ
ツツジの雲を見下ろす
洗濯されたシャツ


2018年5月1日

 

 

| oiai | 08:25 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
小西宣生 2016年作品

題名:女性のほうは、「ラブ グット ベイビー」で男性のほうは「ミュージック フロム ジッパー」
作者:小西 宣生
作品説明:大きさは普通の人よりちょっと大きめの変形キャンバスに描いてあります。塗料は油絵の具、色鉛筆、鉛筆、クレパスを使用。
・今回は「飛んでる感じ」をテーマにしました。批評会で「せまい空間の中で自由に生きている感じがする。」と言ってくださった人がいて大変うれしかったです。   やっぱ俺もオタクかも?(小西宣生)

極めて狭いスペースの変形キャンバスに男女2人の人物が描かれている油絵のインスタレーション作品です。

遠くから見ると、精一杯着飾った女性と男性が空中を自由に飛び跳ねています。カッコいいです!
近くで見ると細くて屈折したキャンバスに人物がかなり窮屈そうに描かれています。
その2つの見え方のギャップが新鮮で素晴らしいです。
又、狭くて屈折したキャンバスのスペースは、現代の都市空間のズレから生まれた隙間のように思われます。
そのスペースをサイケに着飾った服や装身具などが、びっしり細かく描かれて、その狭いスペースをキラキラと輝かしています。
その人物が狭いスペースで瞬間的に生命を燃焼させています。傑作です!!

作者は、あるアイドルグループのライブ会場で出会ったオタクの人たちを作品にしました。
その人たちとその空間に対する愛情に溢れた、不思議な美しさに輝いています。
さらに、キャンバスの部分を断片的に見るとサイケな服装や装身具が重なりあって大変シュールな光景が浮かび上がります。僕はそこが一番好きです!!

…実は欝屈した日々の若い時代、アフリカの極彩色の布切れをいっぱい集めて自分で舞台衣装を造り、じゃらじゃら安物の装身具をぶら下げて、ディスコパーティーを開いて踊り狂いました…(藤澤伸太郎)


狭苦しいスペース 飛び跳ねる身体 サイケに着飾った光りが隙間から刺す 

遠い日の斑模様がギラギラ反転する


2016年11月22日
 

| oiai | 08:45 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
小西宣生 2015年作品
題名:「ビューティーレディー」「ヘルスサン」「ロングトールヒメ」「ジャストマン」
作者:小西宣生
・変形キャンパス・油絵の具・クレパス・色鉛筆・鉛筆
・「いなさそうでいる人」そういう人って、けっこういると思います。
そういう人って一般には、カッコ悪いんですけど、興味深く、おもしろく、わりと賢く生活しているなって時々あこがれます。
もしかして、この絵は、そういう人を描いたのかなって思います。(小西宣生)


変形キャンパスに人物を描いた油絵(2m位)4点です。
大変狭い窮屈なスペースに人物が生き生きと描かれています。
特に「ヘルスサン」の腕立て伏せをしている人物の作品が大変ユーモラスで傑作です!
何度も腕立て伏せをやっても、その決めた形にピタッと止まる。その瞬間に彼は晴れ晴れしい気持ちになります。
この斜めTの字のスペースは、普段冴えない彼が唯一存在できるスペース→アイデンティティーを作者は作品化しています。
キャンパス自体を、そのスペースにしたことは、新鮮ですし、大変面白いです!
作者の人間への思いが新しい絵画を生み出しています。
その人物が狭い最小限のスペース(キャンバス)で輝く形を見事に呈示しています!!
又、服や飾りもの、顔や身体のディテールが実に独特で、普段は冴えないであろうその人物がかえってカッコ良く見えます。
作者のその人たちへの思いがディテールにも表現され素晴らしいです。

…早朝、佐鳴湖でジョギングしている中年のオッサンの汗をかいた姿が、カッコ良かったことを思い出しました…

「ロングトールヒメ」の着物姿もディテールが圧倒的で、力作です。
でも、ヘルスサンのキャンバスは、思わず自分も腕立て伏せをやってみたくなるスペースの力があります!!(藤澤伸太郎)


 汗汗になり 斜めTの字が決まる 朝


2015年11月9日  

尚、「ジャストマン」の写真は2014年作品に載せてあります。





















 
| oiai | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
小西宣生 2014年作品
題名:ジャストマン
作者:小西宣生
・作品説明 油絵、クレパス、色鉛筆
・デッドスペースに入る変形キャンバスを作り、人間を描いてみました。(小西宣生)

題名:羽目羽目蝶々
作者:小西宣生
・作品説明 油絵、クレパス、色鉛筆
・昆虫図鑑に載っていたジャノメ蝶の目を蛇から、人間の目に換えてみました。(小西宣生)

・油絵、インスタレーション、テープ絵画、映像、ステッカー…


3点の絵が広い壁面にインスタレーションされています。
それらは「重力」をテーマに作品が配置されています。
2メートルの男は、地球に直立して着地しています。
蝶のおびただしい群れが、大地に低く舞っています。
首を傾げた人は、中ぶらりんに…、重力をインスタレーションしています。

隠されたもうひとつのテーマがあります。それは、作者の言う「デッドスペース」です。
2メートルの男は、デッドスペースのかなり細長い形すれすれに見事に直立し着地しています。その姿勢は異様で滑稽ですが、地球の重力を感じて感動的です。
又、正方形に区切られたスペースに異常に群れている蝶も気味悪いですが重力を感じてシュールな美しさがあります。

キャンバス自体を、現代の狭苦しいデッドスペースにして、そこに2メートルの男とおびただしい蝶を存在させた関係性が極めて今日的で深いです。素晴らしいです!

そばで見ると、男の皮膚や血管やテイシャツまでか呼吸しうごめいて生々しいです。
又、おびただしい蝶の羽根の模様には、欲望をむき出しにした人間の目がいっぱい動いています。重力に逆らって空を舞う現代の人間に思えて面白いです…と勝手に想像しました。

この3点の配置、キャンバスの形は、見る人にいろいろな想像を掻き立て、考えさせる仕掛けになっています。傑作です!もっともっと重力配置を作って欲しいです!(藤澤伸太郎)




















 
| oiai | 09:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
小西宣生 2013年作品
題名:レディース
作者:小西宣生
・油絵30号 キャンバスにクレパス、色鉛筆、油絵の具、etc
・人間みたいなヒトがいて、服は踊って裂けています。
てんとう虫がどこかに向かって群れて行きます。
少数ですが、この作品を気に入ってくれています。
それは大変嬉しいことです。(小西宣生)
・インスタレーシヨン、油絵、テープ絵画、2011年11月浜松市美術館「生きている美術館」に作家として参加。


洋服が裂けて、てんとう虫が蠢く奇妙な作品ですが、オモシロイです。
不気味さはなく、踊っている様は滑稽で笑えます。
連作や新たな展開が楽しみです。(山本寛之)


なんとも奇妙で滑稽なキャラクターが描かれた油絵です。
人間のような生き物が踊りながら、服の裂け目から無数のてんとう虫を飛び散らしています。
服の裂け目から見える胴体には、無数のてんとう虫が、まるで群がるてんとう虫から出来た人間なのか?それとも、てんとう虫の群れが人間の着ぐるみを着ていたのか?踊っているうちに正体がばれたのか?
ゾクッとするブラックユーモアです!
クレパスと色鉛筆と油絵の具の重なりが、エキセントリックなイメージに渋みを感じさせ、そのバランス感覚が秀逸です。
彼の発想が今回はついに逆転し、実に哲学的なアイロニーになっています。
このチープな表現と相まって、小西式スタイルが完成しつつあります。
優れたイラスト表現の快作です!
これからが楽しみです。(藤澤伸太郎)








 
| oiai | 12:49 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
小西宣生 2011年作品
題名:カモフラージュデス
作者:小西宣生
   油絵20号

グロテスクな生物がおしゃれな服を着て、人間になりすましています。
生物身体の一部をネクタイにして、カモフラージュしています。
その姿はコッケイで不気味です。
それゆえに身体からサラサラと流れる赤い血液は美しいです。
新しいイメージの意欲作です。(文:藤澤)



| oiai | 15:25 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
小西宣生 2011年作品
題名:human not it
作者:小西宣生
   油絵20号 4点

血液が垂れている形が人間のように見えます。
いっせいにこちらに迫って来ます。
それものそりのそりと、力が抜けた歩みがかえって怖いです。
透明感のある赤の濃淡がきれいで血液が生きています。
人間とは違った生物として。(文:藤澤)





| oiai | 15:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
小西宣生 2010年作品
題名:ステッカー
作者:小西宣生

真っ赤な血液、精子、火の玉を思わせるユーモラスな動きのステッカーを
何百枚も造りインスタレーションした作品です。
命が天から授かるように、天井から地上に降り注ぎ
床に落ちたステッカーは見る人に向かって手元に届きます。
ペラペラなステッカーを使って、天と地を人をつなげる
壮大な演出は見事です。
浜松市美術館では、このステッカーが観客に次々と手渡され、
びっくりされ大変好評でした。
このステッカーはカバンやバックに貼られて、
いろんなところに動き回ります。傑作です!!(文:藤澤)

oiai美術展に1回目から17年間、主にインスタレーション作品を展示。






| oiai | 19:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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