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柏原崇之2021作品
イナゴ翔ぶ蛇走る樹繁る
辿り着いた大海原の砂丘
骨の破片生きのびた木屑

恐竜大地を歩く
怪鳥大空を飛ぶ
古代魚海を泳ぐ
君と僕はミニチュアを彷徨う

2021/11/20 藤澤伸太郎

 

| oiai | 17:39 | comments(0) | - | - | - |
柏原崇之「sustainable works」
東京藝術大学  先端芸術表現科卒
漂流物の木片の形を生かして、ポップに彩色してミニチュアの世界を作っています。
作者はずっと環境問題をテーマに作り続けていますが、「遊び」がこなれてきて大変面白いで
すし、じーんときます!!特に骨の破片のような形を生かした鳥や頭蓋骨は傑作です!!
甦る命を感じます。
ただ3つ大きな木箱も遊んでこなして欲しかったです。

 

| oiai | 17:39 | comments(0) | - | - | - |
柏原崇之 2016年作品

題名:a lump on
作者:柏原崇之
東京芸術大学 先端芸術表現科卒
・人の頭に大きな塊を載せた形の木彫り作品6点をインスタレーション

 

ブログの記事を読み返して初めて、この作品と出会いました。最初はかわいい形と色だなという感想でしたが、不思議と、ずっと見ていたくなる魅力があります。頭に載ったゴツゴツとした岩は重そうで、軽そうで、でもやっぱり重そうで。生きている間、色や姿形、重さを変えいつまでも存在し続ける私たちに載った大きな塊は、重くて煩わしく悩みの種であり続けるかもしれません。しかし、側から見たらそれも含めて、その人の魅力の一部にもなり得るのだろう、と最初の印象とはまた違う姿を見せてくれた作品でした。
2016年のoiai美術展でこの作品と直接出会ってみたかったです…。

 

文:大石有彩

 

柏原さんの作品は、日当たりの良い窓際に置きたくなります。

太陽で色褪せてく姿も楽しめそうです。

 

文:山本寛之

 

| oiai | 15:39 | comments(0) | - | - | - |
柏原崇之 2016年作品

題名:a lump on
作者:柏原崇之
・東京芸術大学 先端芸術表現科卒業

人の頭に大きな塊を載せた形の木彫り作品6点をインスタレーション

一見、可愛い人形たちのように見えますが、じっくり見て…想像しますと、まことに衝撃的な姿が浮かび上がります。
人間の頭に大きないびつな石の塊が乗った姿です。
その不安定な立ち姿が悩みを抱える現代の人間のようで、ユーモラスでちょっとシュールです。
人間の丸みのある形と石のゴツゴツとした対比が違和感があって面白いです。
でも、ちょっとモダンに成りすぎてインパクトが薄いですが…
一番大きな濃紺の形が詩的で好きです!
丸く大きな身体が深い海に頭は空の色、そして頭の上の大きな塊は白い雲に見えてきました。
人の身体と頭の塊が一転、風景に見えてきて重さが無くなる展開が素晴らしいです!!
きっと、悩み(重さ)を抱えた人間が風景に同化して、「軽くなる」造形だと思います。
3つぐらいに絞って、もっと大きくじっくりと作ってほしかったです。

…仕事などでストレスが溜まると、外海に行って、ちょっと深い色の海で身体を沈めて、海面から大空の大きな雲を見上げると、自分が風景に溶け込んでしまいます。(藤澤伸太郎)


大きないびつな石を 小さな頭に乗せる人 身体を深い海に沈めて大空の雲を見上げる

ロ―リングスト――ンと穴に落ちた僕


2017年3月30日

 


 

| oiai | 19:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
柏原崇之 2015年作品
題名:This is TEN-TO
作者:柏原崇之
・木材を使ったインスタレーション作品
・東京芸術大学 先端芸術表現科卒業

木材で出来たシンプルな棚に色が塗られた多面体のちぃっちゃな木片がいくつも置かれたインスタレーション作品です。
とても不思議な空間です。未だ作りかけのような棚に大変小さい多面体の木片がいくつも置かれています。
誰も気付かれないように、ひっそりと色が付いた木片が棚の舞台で劇を演じているようです。
現代の都市空間の余白を思わせるような抜けた感覚がいいです!
木屑で出来た多面体の形と色がとても新鮮でいいです。
2つがくっ付いたり、ちよこんと立って乗ったり、まるで小人たちが劇をして遊んでいるようです。
窮屈な現代社会に対するアンチテーゼに成りえています。傑作です!

ただ、もっと徹底して、この抜けた余白を楽しませて欲しかったです。
看板は、主張し過ぎです。要りません。
ちぃっちゃな木片ももう少し欲しかったです。

…僕が子供の頃は、近所に街の余白ような空き地がありました。
その、空き地には、要らない木材が捨てられいて、それでみんなで舞台を作ったり、囲って秘密基地にしたりして、日が暮れて辺りが暗くなるまで遊びました。
それは、大人に知られない秘密のわくわくする空間でした…(藤澤伸太郎)


多面体に削られた ちぃっちゃな木片が並ぶ 空き地の秘密基地日が暮れるまで遊ぶ


2016年4月15日

















 
| oiai | 12:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
柏原崇之 2013年作品

題名:dander lion
作者:柏原崇之
・150×200×600  タモ、ドライフラワー
・東京芸術大学 先端芸術表現科卒

 

曖昧かつ明快な素材をユーモアたっぷりに作品化されています。アートが身近で生活を豊かにしてくれる存在であると感じさせてくれます。

oiai展のなかで、特に欲しくなる作品です。(山本寛之)



木彫りで造られたライオンの頭部に大量のススキを植え付けて、たてがみにした立体作品です。
作者は、ここ3年木彫りの動物に植物を植え付けて作品を造っています。

題名は、怒りのライオン(dander lion)ですが、恐いというより親しみさえ感じます。
それというのも、近づいて見ると、一面のススキの原に漂う空気感があります。
そのススキの原に思わず触ってみたくなります。
沢山のススキを存在させたことは、大変成功しています!
遠くから見ると、ライオンのフサフサしたたてがみですが、近づくとススキの原の風景になり、ライオンの顔はススキの間から覗く岩肌に見えます。

今回は、今までの作品と違って、植え付けた植物が圧倒的な存在となって迫ってきます。
作者が沢山のススキを1本1本 しっかり植え付けている姿が見えてきます。
この地に生きていこうという強い何かさえ感じます。
だから前や横からは勿論ですが、後ろからススキの塊だけを見ても大変面白いです!

ライオンの怒りはススキの原の空気なのか…
彼は、ライオンというアフリカの動物をモチーフにして、日本の地方の…オールオーバーな作品を目指しているようです。
これからが、楽しみです!
もっと大きい作品でやって欲しいです。(藤澤伸太郎)











 

| oiai | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
柏原崇之 2012年作品
題名:chill out
作者:柏原崇之

・木彫あるいは花器
・鯨の潮を紫陽花のドライフラワーで表現し、活ける。
 あくまでも彫刻と花器の間をたゆたう作品でありたい。
(文、柏原崇之)


鯨の体は木彫で造られています。
背中から吹き出す潮は紫陽花のドライフラワーです。
鯨は童話の世界のように可愛らしく生き生きと造られて大変いいです。

しかし、次の瞬間、潮の形が枯れた花であることに気が付くと
死のイメージを感じます。
今日の子供の状況を思い浮かべてしまうのは穿ち過ぎでしょうか。

可愛い鯨の彫刻に枯れた花を活けた表現は、実に
アイロニーに富んだ見事な作品です。
現代への批判をやんわりと童話的表現をして秀逸です。
(文、藤澤)





| oiai | 18:34 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
柏原崇之 2011年作品
題名:grow out
作者:柏原崇之

・木彫あるいは植木鉢
・山羊の角と髭を生きている多肉植物を植えて表現し、
活ける。あくまでも彫刻と植木鉢の間をたゆたう作品で
ありたい。(文、柏原崇之)
・東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業
 
山羊の頭部は、木彫で造られています。
角と髭のところに生きている多肉植物を育てている作品です。
山羊の顔がよく出来てますし、いい表情をしています。

大変面白いです!一見童話風の民芸品に見えますが、なかなかどう
して、彼の風刺の効いた遊びがあります。
角と髭の植物が枯れてしまうと山羊ではなくなります。
又、育ちすぎても山羊には見えにくくなります。
植物と山羊が共に生きるバランスが大切です。
そして植物を育てる植木鉢として、山羊の彫刻としてどちらにも感
じられるよう絶妙なバランスで表現されてます。
遊びの感覚が素晴らしい作品です。
彼は新しい領域を開拓しています。(文、藤澤)




| oiai | 18:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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